1861年に偶然に見出された実生として選抜されたファグルは、ほどなくしてイギリス産ホップの主導的存在となりました。1949年には本国のホップ栽培面積の78%を占めていました。
この品種を最初に導入したケントの栽培家の名にちなみ、ファグルと名付けられました。
ファグルはスタイル面での主力ホップで、ポーター、スタウト、マイルドなどのダーク系ビールで好まれます。イングリッシュ・ビター、ペールエール、ESBのレイトホップやドライホップでも、単独でもブレンドの一部としても用いられ、クラシックなイングリッシュらしさを与えます。
米国クラフトビール草創期の多くのブルワリーも、その革新的なペールエールにファグルを取り入れていました。
土っぽい甘さと丸み、温かみのある木質感や穏やかな果樹系アロマを備えた、心地よく穏やかなホップです。レイト添加やドライホップでは草っぽい方向に振れることがあります。ゴールディングスと組み合わせられることが多いです。
3.5% - 5.5% AA